この記事は臨床検査技師である前にオタクである森居あんみが、セーラームーンの作者について語る記事です。
日々の検査に役立つことは一切書いてませんが、臨床検査技師およびオタクが飲む際の酒の肴くらいにはなる豆知識が得られます。
セーラームーンの作者、武内直子。実は……
90年代に子ども時代を送った日本人で、知らない人はほとんどいないであろうセーラームーン。
「月に代わっておしおきよ!」のセリフはあまりにも有名ですね!
30周年を記念し、新作の劇場版「美少女戦士セーラームーン COSMOS」も公開中です!
原作直撃世代かつ「なかよし」でリアルタイム購読していた私。
当然、セーラームーンも愛していますが…
作品を愛するのとは別に、作者である武内直子先生を尊敬しています。
なぜ、臨床検査技師の私が漫画家の武内先生を尊敬しているのだと思いますか?
漫画家兼医療従事者(しかもダブルライセンス)
さて、武内先生。
大学在学中にはすでに漫画家としてデビューしているのですが、
なんと
漫画を描きながら
薬剤師免許と
臨床検査技師免許を取得してます。
武内先生は薬学部出身。
ま・り・あ (講談社コミックスなかよし)
薬学部を目指す女の子が主人公の作品もあります。
そして実は、
薬学部でも授業の取り方によっては
臨床検査技師の国家試験受験資格が得られるのです。
でももちろん薬剤師の勉強とはまた別に、実習や国試対策をせねばなりません。
なので、薬学生の臨床検査技師試験の合格率は全体平均より低く、2022年度で51.5%です。
(全体的では合格率75.4%)
臨床検査技師、薬剤師であるにもかかわらず…
というわけで。
医療系国家資格のWライセンスだけでも当然、尊敬に値するのですが
やはりすごいのは、さらに漫画家であるという点です。
だってね…。
聞いてください。
私は臨床検査技師です。
私の夫は薬剤師です。
そして実は、私の妹は漫画家です。
武内直子さんは、一人でこの肩書き全部持ってるわけです。
しかも漫画は大ヒット。
そりゃあ尊敬せずにはいられない!
そこに痺れる、憧れるゥ!!ってなもんです(漫画が違う)。
そして肩書きをもってることも凄いんですが、何よりも
薬学部に入ったのに、
自分の人生を「薬剤師」と決めなかったのがすごいな、って思うんです。
で、今はあっさり全てを捨てて子育て中…。
全て想像ですが、
今、やろう!と思ったことに手を抜かない人なんだろうな、って思います。
そして今、いらない、と思ったことは、あっさりと削ぎ落とせる人なんだろうな、とも思います。
この生き様、セーラームーンRのエンディングテーマ「乙女のポリシー」の歌詞を彷彿とさせませんか?
コワイものなんかないよね
ときめく方がいいよね
大きな夢があるよね
だからピッと凛々しく
この歌、ほんと好き…‼
彼女の生き方を揶揄する人もたくさんいますが
苦労して取った資格や
大ヒットを飛ばした漫画家という立場に固執せずに生きていけるって、素晴らしいと私は思います。
私はたった1つ持ってるこの資格「臨床検査技師」としての仕事を手放すの、結構怖いです。
今は仕事好きだからいいけど、他にしたいことができたとき、私はここを去ることができるんだろうか? とかも考えます。
1人の女性として、尊敬しています
この記事を書いている今夜は、奇しくも主人公・月野うさぎの星座、かに座での新月です
セーラームーンの作者様にあやかって、したいことに全力を注げる自分であるように。
したくないことは、軽やかに手放せる自分であるように、
月にお願いしたくなります。
臨床検査技師として、というより一人の女性として
とても尊敬できる生き方をなさってる方だと思います♪
ところで検査技師として働いていたことはあるの?
最後になりましたが、武内直子さんが実際に医療従事者として働いていたかと言うと…
臨床検査技師として働いていたことがあるそうです。
たまたま前職で一緒に働いていたことがあるという技師さんから聴きました。
生化学を担当していたそうですが、漫画家との両立は厳しく退職されたそうです。
さらに余談。あのキャラクターの名前の秘密。
これは更なる余談ですが…私の恩師の研究室に武内直子さんはいたことがあるらしいです。
「彼女の漫画に、僕の苗字のキャラがいるはずだよ」ってサラッと言われて、本当にいたのでビビりました。
まもちゃんの親友のあの人です…!