血液型は何歳で調べられる? 臨床検査技師が答えるよ!

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私を臨床検査技師と知ってるママ友から、意外と訊かれるのがこの質問。

子どもの血液型って、何歳で調べればいいの?

まず大前提、一生調べなくても医療的には困ることはありません。

輸血が必要な際は自己申告があろうとなかろうと、クロスマッチと言われる血液型適合検査を絶対に行うからです。
絶対に行います(2度言った)。

とは言え、なにかと血液型がトークの話題になる日本。
知っておきたい母心も分かります。

だってめっちゃ読んだし、めっちゃうなずいたよね!!

血液型の話題は定期的に流行るし、やっぱり盛り上がりますねww

でも!
赤ちゃんは産まれたらすぐに病院で調べてくれるのかと思いきや、そんなことは無いんです。

なぜなら赤ちゃんのうちは血液型を正確に調べられないから。

そうなの!?

そうなの!
答えを言ってしまうと、

血液型をちゃんと調べるのなら、
小学生になってからがいいよ!

でもなんで赤ちゃんのうちはダメなの?

その理由をざっくり説明するよ!

今回は、一番よく知られているABO型について説明するね

目次

そもそも血液型ってなんだろう?

A型・B型・AB型・O型で判定する一番メジャーな血液型である「ABO血液型」。

これは

・血液細胞の一つである「赤血球」に存在するA抗原とB抗原と呼ばれるタンパク質

・液体成分の「血清」の中にある抗A抗体と抗B抗体


この2つをどんな風に持っているかで決まるよ!

具体的には…

A抗原+抗B抗体=「A型」
B抗原+抗A抗体=「B型」
抗A抗体+抗B抗体=「O型」
A抗原+B抗原=「AB型」

日本人の血液型は、A型40%、B型20%、O型30%、AB型10%とされています。

因みに日本人の血液型は
A型40%、B型20%、O型30%、AB型10%と言われてるよ

私はB型!
この割合、国家試験にも出たな~

血液型の調べ方

さて、血球と血清に含まれる抗原・抗体で決まる血液型。
判定は赤血球の検査「おもて検査」と血清の検査「うら検査」で行います。

「おもて検査」=血液に抗A抗体・抗B抗体を加えて赤血球が固まるか否か調べる
「うら検査」=血清にA抗原・B抗原を加えて赤血球の反応を調べる

「おもて検査」と「うら検査」の結果が一致すると決定だよ!

赤ちゃんだと血液型検査ができない理由

赤血球の抗原と血清中の抗体で決まる血液型。

でも赤ちゃんは抗体を作る能力が未熟…そのうえお腹の中でお母さんからもらった抗体もあるので「うら検査」はできません。
さらに赤血球のA抗原やB抗原の量も少ないことも多く、「おもて検査」も正確とは言いがたい…

成長してからもう一度検査を行うと、赤ちゃんのときと違う血液型になることも!

というわけで、手術が必要などの理由がない限り、病院が赤ちゃんのうちに血液型を調べることはありません。

私の娘は臍帯血バンク登録をしているので一応調べてもらって、O型ということになってますが…
信用してません(きっぱり)。

調べるのなら、小学生になってから!

と、書いたものの…
抗原・抗体の量は3歳くらいで安定するとは言われています。

でもね…
人の身体は個体差が大きいもの。調べてみて実は早すぎだったら嫌じゃん?
なので、「念のため」での小学生以上推奨です。

因みに実費になるので、本当にやらなきゃやらないでいいと思うw
(医療機関によりますが数千円~1万円くらいが相場かと…)

まぁ、本人も痛い思いをする検査なので、うちは本人希望が出たらにしようかな~と思ってます♪

娘の血液型が判明したら、続編買って読もう~っとw

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この記事を書いた人

anmiのアバター anmi 臨床検査技師

病院で働く臨床検査技師です。
日々、エコー検査をしつつライターとしても活動中。
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